「褒める」も「叱る」も
「褒めて育てる」ことが日本で推奨され始めて20年になるのだそうです。
子供を褒めて育てる事が当たり前になり、日本社会がどう変わったのか。
若い人の離職率が非常に高い。理由は上司から注意を受けて「なにを!」と踏ん張ってほしいところで、褒めてもらえない、自分は向いてない、僕の良さをわかってくれない「プイ」と辞めてしまうから。
「褒めてもらえないとやる気がでない」人が増えてしまっている。そういう世代が親世代のメインになりつつあるのだとか。もちろん、子供は褒めて育てるのでしょう。そして昨今の子育本でもまだまだこの考え方が主流なように感じます。
ありがたい事に、息子の担任の先生は相当しっかり叱ってくださるタイプ。
うちの息子にはだらしのないところがあり、毎日のように愛のムチを振るってくれているらしい。
なんと、この光景を見ているクラスメートのA君がプチ登校拒否になってしまったとか。うちの子を叱る先生の迫力が相当のもので、学校に行く時間になると思い出し、お腹が痛くなってしまうのだそう。申し訳ないやら恥ずかしいやら、なんとも複雑な気持ちです。。本人は至ってケロリとしておりますので猶更のこと。。。
他にも叱られまくっているお子さんのお母さん方の間で、この先生を糾弾しようという話があるらしい。「叱り方がきつすぎる」という理由で。叱られている子の親に声掛けをしているらしいのですが、我が家は「叱ってもらえる」のは有難いと思っているので、、と辞退させてもらいました。
これだからママ友がうまく出来ないのでしょうね。
感情的でなくガツンと「叱る」行為は、愛情あってのこと。相手を思ってのこと。
我が家では「叱ってもらえるうちが華、叱ってくれる人には必死でついていきなさい」と教えています。
だから息子は自分を叱ってくれる相手にはよく懐くし、心から叱ってくれたことに対してありがとうございましたが言える。
本当にどうしようもなく、だらだらしててマイペースでわがままな息子ですが、そこはしっかり理解してくれているようです。
うまく褒めて叱る事が出来ればベストなのでしょうけど、「叱る」をしっかり実践してくださる人を悪い目でみるようではせっかくの成長のチャンスを逃してしまいます。
叱られることへの耐性のない大人を増やしてはいけない。
今時、自分の仕事や立場をリスクにさらしても他人を成長させるために叱ってくれる人なんて素晴らしいじゃないですか。
そういう人を大事にしたいです。
息子が習い事を始めるとき、何件か回って一番厳しそうな先生がいらっしゃる所に決めました。期待通り、心身共にびしびし鍛えてくれています。
幼いころから、打ち負かされる悔しさや挫折を経験をして強い人間に育ってくれればと思います。
もちろん、叱られることに耐性が出来すぎて効果の薄れてしまっているうちの子も、また逆の意味で問題なのは重々承知で、、子育てって本当に難しいですね。
皆さん頑張りましょうね、はあ、、、。