「いじめ」じゃなく「迷惑行為」にしませんか?
久しぶりの更新です。
相変わらず、学校では特定のお子さん数名から嫌がらせ行為を受け続ける小6の息子。
以前と違うのは息子が「相手にしなくなった」こと。すれ違うたび「ウジムシ」「ばい菌」と悪口を言われますが、敢えて聞こえないふりをしています。
3,4年生の頃まではいちいち相手して、ケンカ両成敗で担任や管理職に叱られていました。学校へ申し出てもやり返してるから「ただのケンカ」という対応しかしてもらえず。
息子も相手をしないのが一番と身をもって学んだようです。くだらない暴言の相手してもしょうがない。同じレベルの人間になりたくない、と相手をしないようになりました。
ケンカにも発展しないため、問題になることもありません。ひたすら耐えています。登校すると上履きが床に投げつけられたように散らばっていますし、息子を危害を加えて楽しむ絵を描いて喜んでいる子たちもいたそうです。
ただ息子は学校での取り組みや授業が好きなので、不登校になることはありません。6年生になってからは尚更、やっとできた尊敬できる友人たちと毎日顔を合わせることを楽しみに登校しています。
そこで本題ですが、、うちの小学校では年2回「いじめ取り締まり月間(?)」というのがあり、いじめを見かけたことがないか児童にアンケートを取り、必要なら面談を行います。
いつも、「やっぱりいじめなんてないいい学校だね」と言わんばかりにこの月間は終わりますが、今年は学校の先生からお電話をいただきました。
クラスで仲の良いお友達が、「○○くん(我が息子)が、いじめられている。それでも毎日学校に来るのが僕は信じられないぐらいだ。」と訴えてくれたのだそうです。ですが、我が子のアンケートには「毎日学校が楽しい」と書いてあり、いじめについての記載がなかったのですが、どう思われますか?とのことでした。
我が子がどうしてそう答えたか?
嫌がらせする子の方が多いけど、自分のことを思ってくれる友達もいるし学校が楽しいのは本当のこと。ケンカだってやれば負けるとは思ってないから「いじめられてる子」という風な認識をされたくないという気持ち。負けてると思われたくない。さらに、いじめを受けていると認めれば、きっとクラスで話し合いになる。それがプライドの高い息子にはとてもつらいことなのだと思います。
でも、それっておかしいですよね。。
いじめられてる側が「いじめられてる子」というレッテルを貼られたくないと思う、「いじめ」という言葉はそもそも使うべきではないのでは?と思うのです。そもそも、迷惑をかけられている側なのに…。
さらに「いじめ」って大人でも定義が難しく、事実関係を並べても、これは「いじめだ」、「いじめじゃない」ともめるじゃないですか?
それを子どもに見たことがあるかどうか書かせるって難易度が高すぎると思うのです。
さらに、「いじめ」って言葉は、云わば子ども時代における「重罪」です。そんな重い言葉を自分の客観的な認識で先生に言いつけていいものか、、普通は悩みます。私もそうでした。
○○くんは仲間内でいつも嫌がらせを受けていて、どうにかしてあげたいと思うけど、それを「いじめ」と呼べる自信はない。だからわざわざ言いつけることはよそう。。といった具合でした。
「いじめ」は抽象的で分かりずらい上に、言葉が重すぎる。そもそもいじめている子は「いじめ」をしてるとは思っていません。気に食わない子がいるから、(継続的に)「みんなを誘って嫌がらせしてるだけ」「仲間はずれにしているだけ」だと思います。本人ですら気が付いていないのです。それを他人に指摘されても、「いじめてなんていない」と反抗心が生まれるだけです。
どうしたら良いのか考え続けました。
学校で「いじめ」という言葉を使うのをやめてはどうでしょう?
アンケートでも「迷惑行為」とか「いやがらせ」についてのアンケートにしてはどうでしょうか。これなら事実のみを伝えればいいのです。
具体的に、こんな迷惑行為をよく見かける、それは誰がどんな風に、どのぐらい頻繁に、と選択肢や、簡単な単語などで答えられるものにしてもらえれば子供たちも答えやすいと思います。
このやり方なら、「キミの、こういう行為がまちがっていた」と指導ができます。罪を憎んで人を憎まず的な。親も「あなたの子がいじめをしています」と言われると受け入れ難い人もいるでしょうが「こういうことをしていました。」と言われれば建設的に問題が解決できるのではないでしょうか。
普段からその様な対応をして頂ければ、少しずつではありますが、大人になった時に許されない嫌がらせ行為などをしない人間が育ちやすいのでは、と思うのですが、、いかがでしょう?
これなら学校も、「いじめ責任」とか言われることを心配せず、ばしばし指導できます。(きっと!)
結局担任の先生には、いじめ行為といえるようなことは確かに日常的に起きていると思うし、そういった行為には日々厳しく叱ってもらいたい。だけど、息子は「いじめられている」という扱いを望んではいません。とお伝えしました。
とても信頼のおける先生で、息子の気持ちをよく理解してくれた上で、できるかぎりの対応をするのでまた気になることがあったらいつでも相談してくださいと、おっしゃってくださいました。
実際嫌がらせをしているお子さんについて伺うと、発達過程に問題があって反応的な行動をしてしまう子もいれば、「うちの子は悪くない」の一点張りで認めない親もいて改善が難しい…ということでした。
先生が真摯に向き合ってくれていることと、他人を変えるのは難しいということから、それ以上のことを今は望んでいません。息子の自尊心を傷つけるような行為が日々行われていると思うと正直腹が立って仕方がないですし、嫌がらせを続けている子の親にも怒っていますが、あと半年、あと半年の辛抱と耐えています。結局は他人は変えられませんから。
息子は、「僕は勉強していい中学にいく。そうすればいい仲間ができる。」と今は中学受験にむけ頑張っています。息子の仲のいいお友達もみな、受験組です。
しつこいですが、結局他人は変えられない。自分が頑張って、自分に合う場所へ行けるよう努力するのみです。
我が子に関わらず学校へ行くたびに見かけるいじわるな児童たちに悲しい気持ちになります。でもこれって、子どもが悪いのではなく、育った環境だと思うのですが、、どうでしょう?
攻撃的な性格や他人にイジワルしてそれを楽しいと思う子はどうしてそうなのか。栄養不足が関係しているのか、情緒教育の問題でしょうか。
長々とすみません。
話がそれてしまいましたが、いつか、小学校が皆が好きなものを目指して楽しく勉強できる環境になるとよいなと思います。
みなさん、「いじめ」というもやっとした言葉のかわりに、「迷惑行為」や「嫌がらせ行為」を使いませんか?